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手話と手話通訳

京都の手話通訳者の取り組みと研究の中からの伝承と教訓をみなさまに提起します。戦前戦後の苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを決して忘れることはなく。

ろうあ者 差別 断種手術 人間としての権利が奪われている

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     手話と手話通訳を考えるために 

1970年2月1日 社団法人京都ろうあ協会発行資料より (4)

 

     身体障害者の中でろうあ考の結婚率が一番低い

 

D(ろう学校教師)
 今も述べられたように、ろうあ者の結婚は多くの困難を持つている。
 それを解決してゆくための一つの責任を私たちは持つているのですけれど…。
「厚生省」の色々な調ぺをみても、身体障害者の中でろうあ考の結婚率が一番低い。
 盲人、肢体の人か多いという状況がある。それが全国的な傾向である。
 ろうあ者の結婚がなぜ困難かについては色々な見方があると思うけれと、

  

   経済的な理由  親、親類からの反対    ろうあ者疎外

 

 第一に聞える人よりも給料が低いため、所帯がもてないという経済的な理由。 第二に「耳がわるいから…」ということで親、親類からの反対。
 第三にろうあ者疎外の問題である。

 特に今回の結婚問題について言えるけれど、私たちの生徒が就職するため会社に紹介に行き社長と話をする時、先生と社長とぱかり話しているが当の本人は、給料や労働条件のことが全く知らされないでいて、学校の先生と社長の間で色々のことが決められてゆく。
 自然にそのことが出てくる。

  

   「盲腸の手術だ!」と言つて不妊手術をする

 

 又大阪であつたことだか、本人が結婚にのり気でないのに両親か「良い」ということで結婚を決め、新婚旅行で東京まで行くことになつた。
 ところが花嫁は、名古屋で汽車をおり大阪に帰つたが、それを知らない花婿は、花嫁が席にもどるのを待つて東京まて行つてしまう。
 そして離婚したということかあつた。

 結婚は本人が中心にならなければならないのにそうでない場合か、特にろうあ者には多い。

 しかも親は子供をつくらさないと考え、子供には「盲腸の手術だ!」と言つて不妊手術をするということかある。

 

    結婚そのものも     人間としての権利が奪われている

 

 F(ろうあセンター職員・相談員)
 ろうあ者に対して不妊手術を行なわれるのは、非常に多く基本的人権にかかわる問題だと思う。
 私たちが、相談を行う中で聞かされてきたし、実際経験したことだが、ろうあセンターの「相談事業のまとめ」を見ても解かるように、ろうあ者で夫婦とも、30歳~40歳にかかつてくるときの職業問題・家庭の問題に関係するのは、いつも子供の問題だ。
 そのほとんどか、断種手術が、本人の知らない間にさせられたこと、そして子供が生まれない、子供が欲しいということで家庭の中で不和が生まれている。

 

 結婚そのものについてもそうだけれど人間としての権利が奪われている。