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手話と手話通訳

京都の手話通訳者の取り組みと研究の中からの伝承と教訓をみなさまに提起します。戦前戦後の苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを決して忘れることはなく。

1981(昭和56年2月13日 国会史上初めて 手話 による質問 総理大臣 手話 がなければ私の質問も総理の答弁もわかりません

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(国会議事録 資料と解説) 第094回国会 予算委員会 第3号1981(昭和56年2月13日(金曜日)議事録より解説 ろうあ者福祉、手話、手話通訳などなどのことが日本の地方議会で初めて取り上げられたのが福島。福島のろうあ協会や手話通訳者が国会議員と話し合い、いろいろなところに案内して国の福祉の改善に迫ったことはあまり知られていない。1978年予算委委員会の議事録を入手するのに苦労をしたが、今は容易に入手できる。この議事録の内容を解説と共にみなさんと共に考えて行きたい。佐瀬駿介


  ○下田京子君 総理としては武器輸出の三原則を守って、これは技術協力等も含めてもうきちんとやっていきたいと、こういうことなんですけれども、現実はしり抜けである。このしり抜け問題をめぐって、いろいろ国会等、各党でも問題になっているということを御承知いただきたいと思うわけです。
 
  総理大臣  手話がなければ

私の質問も総理の答弁もわかりません

 

総理、ちょっとごらんください。(手話)

 

  次に、障害者対策についてお尋ねいたします。

 

  きょう、全国から耳の不自由な聾唖者の皆さんが国会傍聴に来ております。

 

 総理、聾唖者の皆さんは、手話がなければ私の質問も総理の答弁もわかりません。

 

 手話があればこそ国会傍聴もできるんです。

 

    「完全参加と平等」という国際障害者年
    十年間の計画をしっかりつくってほしい

 

  私は、いま手話でお話ししましたが、きょうお見えになっている、いま傍聴されている聾唖者の皆さんも含めまして、全国各地でたくさんの障害者と懇談をしてまいりました。

 

 特に、秋田、宮城、福島等では多くの団体からたくさんの要望を出されたんですけれども、その中で一番大きかったことは、「完全参加と平等」という国際障害者年に当たってのことし、重大な重点施策の一つとしては、今後十年間の計画をしっかりつくってほしいと、こういうお声でした。

 

 このお声に対して、総理並びに厚生大臣の決意を聞きたいと思います。

 

   内閣総理大臣

 成果をおさめるように最善を尽くして

 

国務大臣鈴木善幸君) 今年は、身障者の記念すべき国際年でございます。

 

 身障者の方々の社会への完全参加、平等、これを世界的な規模で今後十年間に実現をし達成をしようと、こういう共通の理念に立ちまして努力をしていくわけでございますが、わが国におきましても対策本部を設け、この記念すべき年の諸般の行事、またこれを契機として身障者対策等を強力に推進をするというために協議をし、また方策を総合的に確立を図っておるところでございます。

 

 今後におきましても、中央身障者対策協議会、これを中心といたしまして各般の施策を総合的にここで検討し、その成果をおさめるように最善を尽くしてまいりたいと、このように考えております。

 

   手話通訳の養成その他を
 制度化の方に持っていきたい   

 

国務大臣(園田直君) 御発言のとおり、手話通訳というものは、日々これが聞こえない方の社会に大事になってきておりまするし、テレビやあるいは劇等でもすでにこれを採用して、全国の方々に便宜を図っているわけでありますけれども、問題はその手話通訳の養成とか人員の確保とか、こういうところに問題があるわけでありまして、厚生省としては障害者社会参加促進事業の中で手話奉仕員の養成及び派遣事業、手話通訳設置事業の三つの事業を施しておりますが、関係団体へ委託事業として手話通訳指導者養成、研修事業及び標準手話研究事業を実施をしております。

 

  なお、この手話通訳の養成その他を制度化しようという御意見も各方面から強く出ているところでありまして、障害者年の中に長期計画の委員会があって、これで検討してもらっておりまするが、こういう御意見も承って、これを制度化の方に持っていきたい、こう考えているところでございます。

 

      十カ年計画という長期的な計画を
きちんとおとりいただけるかどうか

 

○下田京子君 私のお伺いしたことで特に聞きたかったところは、十カ年計画という形で長期的な計画をきちんとおとりいただけるかどうか、この点で明快な答弁がありませんでしたので、よろしくどうぞ。

 

 総理並びに厚生大臣

 

  制度化するという方に

持っていきたいと努力
      実効の上がるように対策を講じて

 

国務大臣(園田直君) いま私は言ったつもりでございましたが、言葉が足りませんでしたが、いま総理府に設置された障害者年の促進の会合、その中の特別委員会で長期計画をつくっております。

 

 その長期計画の中でこの手話の問題を制度化しようと、こういうことを検討してもらっておりまするので、関係方面の審議会の意見を聞いてこれを制度化するという方に持っていきたいと努力をしておるところでございます。

 

国務大臣鈴木善幸君) 先ほど申し上げましたように、政府としましては、中央身障者対策協議会、これが中心になりまして、今後長期計画、これを総合的に、整合性を持って実効の上がるように対策を講じてまいります。

 

   いろんな障害者、障害別に、程度別に
 基本的な働く権利や学ぶ権利や
 生活する権利を保障したものでなければ

 

○下田京子君 十カ年計画ということで、長期計画、同じだと思うんですけれども、その基本的な方向づけとして、厚生大臣は聾唖者の手話通訳制度化の方向を検討していると、もう明確にお答えいただいたわけなんですけれども、私はこの問題はもうちょっとあと突っ込んでお聞きしたいわけなんですが、問題は、聾唖者の対策も含めまして、いろんな障害者、障害別に、程度別に、基本的な働く権利や学ぶ権利や生活する権利を保障した、そういうものでなければならない、こう考えているわけなんです。

 

 そういう基本的な立場からそれぞれの事業を見直して新たな事業を仕組んでいかなければならないだろう、こう思うわけなんです。