手話 と 手話通訳

京都の手話通訳者の取り組みと研究の中からの伝承と教訓をみなさまに提起します。戦前戦後の苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを決して忘れることはなく。

表情と一体となった手話はとても難しい 熱い 暑い 弱虫 禿げ 1950年代初頭 京都の手話

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  手話を知らない人も

手話を学んでいる人もともに

  {新投稿}ー京都における手話研究1950年代以前の遺産と研究・提議 佐瀬駿介ー

 

   熱い。(暑い)

 

 気温がドンドン上昇して熱い(暑い)。京都の夏はうだるような暑さ。おでこの汗を拭いても手からしたたり落ちる汗、その汗を振り落とす手の高さで、極暑を現している。

 

 手の高さで、暑さの程度を示す手話。

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弱虫。

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 鼻の上に拳をつくって上昇させると、自信、自慢、天狗、威張る、となるが、この弱虫の場合は、鼻が「散った」ような表現になる。

 

  自信のなさを現している。明石欣造さんの表情を見て欲しい。

 

 弱々しい顔とともに「鼻がへしゃげる」=自信がない=弱虫と表現するのだが、どこかに「もの悲しさ」が残る。

 

 手は動かせてもこのように表情と一体となった手話はとても難しい。

 

はげ。禿げ。

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 頭の毛がないことを知らせる手話。

 

頭を平手で叩く=毛がない=はげ

 

 ろう学校では、先生の特徴を顔や髪の毛で表していた。○○○先生というより、はげ、でその先生のことを表した。

 

 先生達に叩かれた「仕返しの表現」ともとれる。

 

 その先生が悪いわけでもないのに「はげ」=○○○先生という手話は永く続いた。

 

 禿げでもいい先生は、にこやかな表情。

 

 嫌いな先生は嫌な顔で区別した。

 

 教育の手話が、細い棒を振る動作からも来ているとされているが、ろう学校では生徒たちは細い棒で叩かれた、と言う。