手話を知らない人も
手話を学んでいる人もともに
{新投稿}ー京都における手話研究1950年代以前の遺産と研究・提議 佐瀬駿介ー
部屋。
両手で部屋の四方を表現する手話。
この両手の広がりで部屋の大きさを表現した。
ろうあ者は、間借りすることが断られて、哀しい思いをしたという時にこの「部屋」がよく使われた。
手の広がりはなく、小さく表現されたことが忘れられない。
ましてや結婚して「新居」を借りる、ということは哀しみの連続だった。
ろうあ者も哀しい思いをしたし、手話通訳者も泣いた想い出は数え切れない。
はかり。ばね秤。
針の揺れで重さが解る。でもバネばかりの場合は、針が揺れる。そのことによる重さと値段の差。
注意深く、細かく魅入る表情にろうあ者の生活が滲み出ている。
袋。膨らませる。
ビニール袋がなかった時代。紙袋がペタンコになっているのを膨らませて物が入れられていた。
ふた・蓋
ネジ式の蓋がなかった時代、物を入れてきちんと蓋をしないとカビたり、腐ったり、こぼれたりした。
きちんとしっかり、蓋をする動作からきた手話。
畳。
畳屋さんが、畳を縫い合わせる動作から表現された手話。
手の甲は、畳床、それに大きな針で縫い合わせて縫い目を締め上げる。
畳職人の技を表現。