手話を知らない人も
手話を学んでいる人もともに
{続投稿}ー京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介ー
同じことばかり言っている
そんなことを聞きたいのではない
ろうあ協会との交渉で京都府の担当課長がだらだらと話し続ける時間稼ぎ。
ろうあ協会の人々が手を挙げて
「同じことばかり言っている。私たちはそんなことを聞きたいのではない。」
とだらだらした話を止めさせた。
そして「京都府の回答を通訳する手話通訳者とろうあ協会の要求を通訳する手話通訳者の二人として欲しい」ということが通った。
行政側とろうあ協会側でない
二人の手話通訳
京都府の回答を通訳する手話通訳者とは、京都府側にたった手話通訳をするということではさらさらなかったし、ろうあ協会の要求を通訳する手話通訳者もまた同じであった。
この二人の手話通訳が認められると、課長が同じことを言とすかさず、その話は同じでさっき聞いた私たちが言っている回答ではない。とすかさずろうあ者は言う。
次々と言うと課長は回答出来なくなり、時間の引き延ばしが出来なくなった。
よく考えて欲しい。
相手が言う、それに対して言うというコミュニケーションは成立するが、相手が言うことが回答になっていなければすかさず言える手話でのコミュニケーション形態の変化。
無駄な時間がなくなり
本質に迫る交渉
結果的に無駄な時間だけが流れる交渉ではなく本質に迫る交渉となっていった。
さらに、次の交渉になると今度は、ろうあ協会のある会員が、「手話通訳を休んでください」と言い、手話で話し続けて、課長、私の話が分かりますか、と問いただした。
課長はただポカーンとして見ているだけだった。
手話通訳休んでください
手話通訳始めてください
次に「手話通訳始めてください。課長、私の言っていたことは、こういうことなんです。」と手話で話してコミュニケーションが成り立つことが行政に私たちの要求を出す第一歩なのだと追求した。
この話を聞いて課長はうつむいてしまった。
さらにろうあ協会の要求に応えられないと言う課長に対して、今までの知事の挨拶文やメッセージを示して「知事は、みなさんのご要望に出来るだけ応えると言っているではないの。あなたは、知事の言っていること、言ってきたことを否定するんですか、」と迫った。