手話 と 手話通訳

手話通訳の取り組みと研究からの伝承と教訓を提起。苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを忘れることなく。みなさんの投稿をぜひお寄せください。みなさんのご意見と投稿で『手話と手話通訳』がつくられてきています。過去と現在を考え、未来をともに語り合いましょう。 Let's talk together.

ろうあ者Cさんの教員採用問題は 見えないところで多くの人々を「救済する」道を拓き

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  手話を知らない人も

                    手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介

 

障害者であることをはじめさまざま
教員になることの

「弊害」とされていたこと

     取り消し 改め直した

 

 いろいろあったけれど結局、教員採用試験の内々の慣習を改めるところからはじめようということになった。

 

 障害者であることをはじめさまざまな教員になることの「弊害」と決めつけていた主観的なことを取り消し、改め直した。

 

 どんな時代でも、教育とは、行政とは、という本道を忘れてはいけないということをあなたたちから「諭された」事件だった。公表はしていないが数え切れないほどの改善をした。

 

Cさんの不採用を今さら
取り消すことはとても出来なかった

 

 でも、Cさんの不採用を今さら取り消すことはとても出来なかった。

 

 本当にCさんには申し訳ないことをした。

 

 三度目の採用試験を受けてくれると思えなかったが、受けてくれた。

 

 すべての面で。問題だ、と口を挟んで来る人が出来ないほどの完全な出来だった。

 

あなたたちの指摘が教育行政
本来の立場に戻れるようになった

 

 退職してからで申し訳ないが、私も大きな責任があった事をお詫びしたいし、あなたたちの指摘が教育行政本来の立場に戻れるようになった事のお礼を長く言いたかったけれど言えなかった。

 

 本当に申し訳ありませんでした。

 

  Cさんの思いと行動は、見えないところでCだけでなく多くの人々を「救済する」道を拓き、公正な教育行政と教育の本来の姿を取り戻すことを産み出していたのだった。