手話を知らない人も
手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介
6 このようなウソを本当のように、又事実を無実と決めつけて平気な福祉事務所のあり方に疑問を感ぜずにおられない。
ろうあ者への理解 そして連帯は
また遠のいてゆく
本当のろう協に、1万5千円の厚生対策費が出ているとするなら、そのようなことを全々聞かされていないろうあ協会会員は、ろう協に対する信頼をなくするか、ろう協幹部不信の気持ちをだき、悪くすれば、会員であることをやめていくかも知れない。
ろうあ者でない一般の人々は、ろうあ協会についてあまり知られていないから「つんぼとは、こんなにいやらしいやつらなんだ」という気持ちを抱かれたりされないということはいえない。
ろうあ者への理解は、そして連帯は、又遠のいてゆかないと断言できない。
7 このような経過を統合して考えてみた場合、何がわかるだろうか。
それは、
「私達ろうあ者は差別されている」ということである。私達は、その職場も労働条件もよいとはいえず、社会的にも、日本語を十分身につけられなかった」
今もないということ、一般的にいわれる教養も足らないようで、その地位は非常に低い。
だからといって、バカにされ、けいべつされ、ぶじょくされ、冷たい目でみられ、人権が無視され、差別される理由はどこにもない。