手話 と 手話通訳

手話通訳の取り組みと研究からの伝承と教訓を提起。苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを忘れることなく。みなさんの投稿をぜひお寄せください。みなさんのご意見と投稿で『手話と手話通訳』がつくられてきています。過去と現在を考え、未来をともに語り合いましょう。 Let's talk together.

宇治市手話言語条例 加害者が平然として被害者が震え上がる姿に日本の社会を見る

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手話を知らない人も

                    手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介
 
 二重、三重にも、いやそれ以上に誠意を持って生きているろうあ者夫婦の人間性を踏みにじる行為に許せなかった。

 

  だから、なかったことにしてもらえないか、ということは断固として断った。

 

 なぜ、「あの夫婦になかったことにしてもらえないか。」と利用しようとするのか。

 

 手話通訳は、犯罪のもみ消し役か、とさえ思った。

 

腹立たしさを通り越して

 

 しつこく保険勧誘し、大手生命保険という巨大看板で積み立てられた金を、保険外交員の妻と夫は何とも思わないで懐に入れる。

 

 しつこく係長が、「(保険勧誘した夫婦がここまで来ているのだから)やってあげたら」と言い続けるのには、腹立たしさを通り越していた。

 

  福祉は、どっちに向いているの、ということすら思い浮かばないほどの心境に陥っていた。

 

 保険外交員の妻と夫の顔を見ると
     顔が真っ青になり
すっ飛んで部屋に隠れて

 

 ともかく

 

「本人さんに謝って、元通りにすべきではないか。」

 

と言ったが、これはあくまでも被害者の側にたって言ったことであるが、あとあと慚愧に耐えない状況に追い込まれてしまった。

 

  「それがいい、君も手話通訳として立ち会いなさい」と係長。

 

  再び、ドアを開けてもらい被害者のろうあ者夫婦の家を訪れた。

 

 ドアーを開けて私の顔を見てにこにこしてくれたが、後ろにいる保険外交員の妻と夫の顔を見ると、顔が真っ青になり、すっ飛んで部屋に隠れてしまった。

 

  加害者が平然として被害者が震え上がる姿

 

  保険外交員を玄関に待たせて、中に入れてもらい身振り手振りで説明して、古い証書と再発行された証書を見せた。

 

  加害者が平然として、被害者が震え上がる姿に日本の社会の中で障害者がどんな生き方をしているのかを見せつけられた。

 

  何とか、それなりにわかってたようであるが、私たちの側から離れないでくれ、と服を引っ張って離さないことからろうあ者夫婦のコミュニケーションを受けとめた。