手話 と 手話通訳

京都の手話通訳者の取り組みと研究の中からの伝承と教訓をみなさまに提起します。戦前戦後の苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを決して忘れることはなく。

宇治市手話言語条例 俺らの責任で障害者になったと言うのか 一番危険な所にいた軍人のほうが恩給が少ない

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手話を知らない人も

        手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介

 

 「おまえらは、自分で障害者になってなにを言う。私らは、お国のためにこのような身体になったんだぞ。」という宇治市身体障害者会長のことばは、火に油を注ぐようなことになった。

 

俺らの責任で障害者になったと言うのか

 

 盲人協会もろうあ協会も会長以上に激怒して

 

「俺らの責任で障害者になったと言うのか」

 

宇治市身体障害者会の役員会は終始が着かなくってしまった。

 

あんたらは障害者年金+軍人恩給を
    もらって仕事をしてない

 

 でも、この日のろうあ協会K会長は、

 

「お国のため、あんたらは障害者年金+軍人恩給をもらって仕事をしてないじゃないか。わたしらより、まだましな状況に置かれているではないか。」

 

とまた火に油を注ぎ出して、今にも暴力沙汰になりそうな状況になった。

 

同じ戦地に行って一番危険な所
      にいた軍人のほうが恩給が少ない

 

 この時ある役員が、

 

「軍人恩給言っても戦争の時の階級で金額が違うのです。私らは、ほとんどありません。」

 

と言い出した。

 

 会長のほうが上級士官だったから軍人恩給が高い、と言うことをさらけ出したのである。

 

 この話を聞いて、盲人協会もろうあ協会も驚いた様子で、

 

「同じ戦地に行って、一番危険な所にいた軍人のほうが恩給が少ないの」

 

「こんな馬鹿なことはない」

 

と怒りは別のほうに向かいはじめた。

 

 そして、日頃、威張る会長のほうが苦労をした他の役員より違っていたことへの同情がはじまった。

 

宇治市手話言語条例
(基本理念)
第2条手話への理解の促進及び手話の普及は、全ての市民に手話による意思疎通を図る権利が保障されることを前提とし、相互に人格と個性を尊重することを基本理念として行わなければならない。
(本市の責務)
第3条本市は、前条に規定する基本理念(以下「基本理念」という。)にのつとり、手話による意思疎通が円滑にできるよう、手話への理解の促進及び手話の普及のために必要な施策(以下「施策」という。)を実施するものとする。