手話を知らない人も
手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介
第2回全国手話通訳者会議
日本各地の状況 1969年
手話を学ぶのではなく
ろうあ者の人格や人権を
守ることを基本として考える
木庭(熊本 わかぎ会)
1月から、県の講習会を開き、終つてから積極的にサークルが作られた。会員は10名くらい。
発足して.平年くらいしかならないので、技術がうまくなくてあまり通じない。
日的は、「ろうあ者の人格、人権を守る」ための手伝いをしたい。
その前に、ろう者の人をよく知るために手話の技術を向上させたい。
講習は、(ろうあ)協会長の小畑先生テキストは県の講習会の,ときに作ったものを使用。
会費は、100円。
手話サークルの援助金としてライオンズクラブからの10万円は、当時の金額としては高額であったがそれぞれがお金を出し合いながら手話サークルを運営する形態はその後の全国の手話サークルの基本となっていくひとつの模範的運営として記憶されるべきだろう。
さらに手話サークルが、ただ単に手話を学ぶのではなく、ろうあ者の人格や人権を守ることを基本として考える傾向が生まれてきていることも留意する必要がある。
これらの動きに対してその後、手話奉仕員養成という厚生省の方向が打ち出されるが、「奉仕か」「人権を守るか」が手話通訳や手話サークルのあり方としての分岐点になる。
手話だけでなくろうあ者の歴史も
野沢
東京心身障害者センターのケース・ワーカーをやっている。
職員200人。昨年の1月から、その人達に対して手話請習会を6ケ月やった。
手話だけでなく、ろう者の歴史なども話していく。毎回、20人~30人は集りました。お金がいるときは、センターからいつでも出してもらえた。
手話はあまり上手にならなかったが、患者さんが来てもまちがうことがなくなった。
子どもの心理を知るために手まね講習会
上森
サークル活動について、 手まねの構習会を開いた。 子供の心理がわからないので手まねを知りたいと思つた。
平均70名が参加。2っのグル,ープに分け、lつは、テキストを作つての研修、lつは、 健聴者との話し合い(討論)を主にやっていくょうにした。いろいろな間題が提起された。
(1)ろう者の刑事問題等。
(2) 学校で手話をやらないので、社会へ出てから困る。
手話学習だけでなく、ろうあ者問題、社会諸制度との関わりなどが手話学習の継続の中で切実と考えられるようになってきていることが解る。