手話 と 手話通訳

手話通訳の取り組みと研究からの伝承と教訓を提起。苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを忘れることなく。みなさんの投稿をぜひお寄せください。みなさんのご意見と投稿で『手話と手話通訳』がつくられてきています。過去と現在を考え、未来をともに語り合いましょう。 Let's talk together.

全国手話通訳者会議のろうあ者大会と「分離独立」・発展的解消の残したもの 第4回全国手話通訳者会議および手話講習会記録1971年

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手話を知らない人も

     手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介

 

  第4回全国手話通訳者会議は、1971年5月2-3日には、岡山県岡山市で開催された。

 

 この第4回全国手話通訳者会議から全国手話通訳者会議は全国ろうあ者大会と並行して開催されるが、手話通訳者の独自的開催となりつつある変化期となっていく。

 

 そして、全国手話通訳者会議は、ろうあ者大会と「分離独立」を目指して発展的に解消する事となるが、このことは全面的に評価出来ない課題をその後残す。

 

全日本聾唖連盟に
おぶさっているて方向を脱していきたい

 

あいさつ  秋山(岡山)

 

 第4回会議から運営方法がかわり全国大会開催地が事務的なことをおこなうことになり, 私が事務一切を引き受けて帰りましたが充分な連絡もできぬ間に一年が過ぎ去つたわけです。
  しかし1月上旬私が京都へまいりこの会議の運営方針を聞いて帰り遅ればせながら連絡をとりつつ本日にいたりました。
 不慣れのこととて準備万端ふゆきとどきですが今日, 明日の2日間皆さんのご熱心なご討議ご審議によ り、有意義な会議となり ますよ うぉ願いしてごあいさっとします。

 

司 会

 

 会議の方針, 主体性について連盟との話し合いがおこなわれました。

 

 研修会の目的は全国の手話通訳者が集つて通訳者のあり方について研修することにある。
 講習会, 交流会も1つの目的に向かって進んでいくのが望ましい。
 研修会, 講習会, 交流会を含めて, 全国手話通訳連絡会があるが全日本聾唖連盟におぶさっているのでこれについて方向をだしていきたい。

 

第4回全国手話通訳者会議は
 全日ろう連参与による司会とされたが

 

第4回の会議の特徴は

1.  手話通訳者研修会, 講習会, サークル交流会とにわかれている。

2.  研修するものはろう連の推薦を受けている者である。

3.  全国的なことを知ることで協会活動と無縁でないこと。

 

 会議のもち方, 進め方は民主的に各個人が自由に討議していきたい。

 ろうあ者が出席している為通訳保障をする。

 会を妨害していると認めた者は退場してもらう。

 報告書づくりは, 岡山がする。

 通訳者に対してどのようなことをしてもらいたいか連盟から講演をしてもらう。

 

 会議の司会は福島董, 貞広邦彦, 伊東雋祐, サークル交流の司会は, 向野嘉一が担当する。

 

 会計報告については, 問題があれば運営委員に申し出ること。