手話 と 手話通訳

手話通訳の取り組みと研究からの伝承と教訓を提起。苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを忘れることなく。みなさんの投稿をぜひお寄せください。みなさんのご意見と投稿で『手話と手話通訳』がつくられてきています。過去と現在を考え、未来をともに語り合いましょう。 Let's talk together.

正しく通訳するということ 原則的に手話通訳者はどうあるべきか 第4回全国手話通訳者会議1971年

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手話を知らない人も

                  手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介

 

ろう者に理解させるように通訳することは

ろう者の

発展性をおさえているのではないか

 

旭岡(宮崎)

 

 自分自身がぶつかった諸間題について話したい。

 

 個人的に話す時、 集団化した時の通訳にっいて問題点をあげてみると,

 

 1.日本語の流れにそってする通訳は一般ろう者にわかっているか。

 2.わかるように通訳する困難さ。

 3.発言者から聞いてろう者に理解させるように通訳することは, ろう者の発展性をおさえているのではないか。

4,何が聞きたいかを無視しない方法とは何か。
 
 通訳者としての立場でまよいが生じる。
 
ろう者の要求にそってろう者の手話がわかるようになると同時にろう者も日本語にそった手話のできるように努力する必要がある。

 

 そこには
                                      
1.ろう者ひとりひとりの格差をどうするか。
                                      
2.学校教育との関係。

 3.ろう者に対する差別。

4,通訳者として諸問題とどこまでとりくむことができるか。

 

向野(京都)

 

西岡さんの話ではろう者が通訳者になるということですか。

 

西岡(宮崎)

 

いいえ,  ろうあ者のためにということです。

 

司会

討論のみちすじ議事進行にっいて申しますと, 現在問題提起がなされたのは, 裁判と通訳, 立合演説と通訳。労働間題と通訳, 通訳者の立場, 専従化。,権利としての通訳, 音声と通訳, 言葉と通訳ということです。
どなたからでも発言をどうぞ

 

正しく通訳するということに異論はないが

 

山田(長野)

 

裁判と離婚については自分の考えを入れないでろうあ者が何を言おうとしているかの通訳でよい。

 

 説得, 抗議, 陳述の場合ろうあ者側に立つて代弁をします。

 

 立合演説については自治省で通訳者をつけることを決定してほしい。

 

 正しく通訳するということに異論はないが原則的に通訳者はどうあるべきか。

 

佐瀬(京都)

 

 ケースバイケースである。

 

 その人のおかれている状態を考慮すべきだ。

 

 ロ話をしているため, 裁判が不利であった(本人が簡単にはい, いいえを言つてしまった)といわれるが裏づけを説明し本人が発言ができるようにすることができる。

 

 しかし情報を おしえることはよいが、通訳者の考えを入れてはならない。