手話 と 手話通訳

手話通訳の取り組みと研究からの伝承と教訓を提起。苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを忘れることなく。みなさんの投稿をぜひお寄せください。みなさんのご意見と投稿で『手話と手話通訳』がつくられてきています。過去と現在を考え、未来をともに語り合いましょう。 Let's talk together.

ろうあ者 と 手話通訳者 にはもつと人間的なつながりが 7回全国手話通訳者会議1974年

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手話を知らない人も

              手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介

 

    第7回全国手話通訳者会議 第3分科会
「手話技術の諸問題」 4.   ろう教育と手話技術について

 

  ろうあ者にもレべルが
 教育背景が高いほど手話技術は簡単

 

 手話技術には限度がある。

 

 それはろうあ者の教育に問題がある。

 

 ろうあ者にもレベルがあり,教育背景が高いほど手話技術が簡単。

 

 通訳者の養成がろうあ者のレベルの高い人だけのためにあるのであれば問題があり, 養成された通訳者にも間題がある。

 

  ろうあ者のレベルに
   通訳は合せる必要がある

 

 技術としてまかなうのか。

 

 教育としてまかなうのか。

 

 又教育の低いろうあ者のために通訳が養成されるのであれば, その教材はどこからくるのかということです。

 

 これに対しろうあ者より,ろうあ者のレベルに通訳は合せる必要があります。

 

 ただその場合,  レぺルの高い人と低い人が集つた時はどうするのかというと, その場合は中位のレぺルでやるのが最も良い方法だと思います。

 

  参加者の年齢に合わせて手話通訳

 

 静岡では,例えば, 40才以上の人と40才以下の人を見た場合, 40才以上の人は戰前の教育を受け,口を動かさないで身振りや手まねをします。

 

 又40才以下の人は戦後の教育を受け,  口を動かし手まねをする。

 

 このようなことから集会においての選挙の時などの通訳などは, 年令に合せて判断し通訳をしています。

 

 各地で手話の知らないろうあ者に対してどのような対策をとつているのだろうか。

 

 ろうあ者が教えているのか

それとも通訳者が教えるのか

 

という問題が出された。

 

  わからないろうあ者は
    そのままの状態にしている

 

 ろうあ者は確かに手話の技術をみがいて行く必要があります。

 

 私のろう学校では, 勉強のわかるろうあ者とわからないろうあ者を2つに分けて教ス_ていますが, わからないろうあ者にはそのままの状態にしている。 (和歌山のろうあ者から)

 

手話というよりも
 体の言葉で通じることが

 

助言者より
 通訳の立場というのは, 本当にむずかしい。

 

 手話のわからない人と話しをするのは容易ではないが, 手話というよりも体の言葉で通じることができる。

 

 ろうあ者のレぺルと言うのが果してそのレぺルをどこまでつかんでいるかということです。

 

  手話にこだわるのではなく,  ろうあ者と通訳者には,  もつと人間的なつながりがあると思う。

 

  ろうあ者がやることをまず見てほしい。

 

 通訳とは指導の立場にあるのかどうかということについて, 人間的なつながりから教育のできる人の立場にある人はそれでかまわないと思います。


時間の関係でより多くの参加者の声をということで各地におけるその他の手話技術について話し合いが進められた。