手話 と 手話通訳

手話通訳の取り組みと研究からの伝承と教訓を提起。苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを忘れることなく。みなさんの投稿をぜひお寄せください。みなさんのご意見と投稿で『手話と手話通訳』がつくられてきています。過去と現在を考え、未来をともに語り合いましょう。 Let's talk together.

全国手語通訳者連絡会 の強引に名称を決めた余波 第三回手話通訳者会議1970年

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手話を知らない人も

              手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介

 

名称を
全国手語通訳者連絡会と決定します

 

伊東(京都)

 

 現在は全国手話通訳者連絡会です。

 

 他に御意見がなければこれに決めたいと思います。 それでは名称を全国手語通訳者連絡会と決定します。

 

 この会議は手話通訳者連絡会が主催する通訳者会議ということです。

 

司会者

 

 会の事務局みたいなものが必要ですね。全日ろう連の参与の三人の先生の誰かにお願いしてはどうでし上うか。

 

向野(京都)

 

この連絡会が責任を持って開くととに決定しましたね。

 

連盟と関係のある三人の先生は今までもやってぐれましたので引ぎ続きお願いしたく思います。

 

岡山開催に向けて調節

 

貞広

 

今回もそうなんですけど、この全国大会を行う連盟の事務局の人が責任を持ってやっていました。ただ私たちの連絡が悪かったのです。

 

伊東

 

 来年は岡山大会です。

 

 地元と連盟の本部と、この連絡会の三人との間で連絡をとってやったらどうか。福島大会も熊本大会の時も地元の先生にお願いしました。連盟では地元がやるんだろう……

又、地元は連盟がやるんだろうというように連絡が不充分なこともありました。

 

司会者

 

 事務局さえ決定すれば良いわけですね。例えば連盟から連絡会へ、違絡会から大会事務局へと連絡すればどうでしようか。

 

伊東

 

 連絡会と岡山の事務局とが直接会って話し合えば良いでしょうが、むずかしいこともあるので,例えばこの会場はろうあ連盟と地元の実行委員会で用意してくれたわけです。

 

 会場費は連盟で払つておるんだと思います。


 伊東雋祐氏の他に御意見がなければこれに決めたいと思います。それでは名称を全国手語通訳者連絡会と決定します、という決め方は、その場の会場にいた人だけで決めたものであり、時間をかけて相談してもいないし、ましてや全国手語通訳者連絡会がどういうものか、どういう組織か、を考えない強引な決め方であった。

 

 大会後、多くの府県から不満や批判が寄せられたが、伊東雋祐氏のこのやり方は次年度の大会でも出てくる。

 

 時間をかけて大局的な意見の結集という事をしないで、一時的、一方的に決めるやり方は後々全国の手話通訳者の集まりと意見交流を困難なものにしていく。