手話を知らない人も
手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介
1950年代、1960年代は、手話通訳さえ認められないことがほとんどであった。
そのため手話通訳をしても交通費はもちろん諸費用などは一切支給されなかった。
精神的にも肉体的にも疲労困憊
倒れる手話通訳者は年々増加の一途
これを「奉仕」として考えも処理しようとする国や行政の考え方に対して、手話通訳者の生活を国や行政が率先して「職業」として認めて手話通訳保障をすべき、とする考えは年々高まっていた。
特に手話を学ぶ人々の増加に伴い社会的に手話通訳の必要性と理解が広がるなかで、手話通訳者自身が手話通訳出来るようにするための身分保障は、極めて大切な問題として浮上していた。
だが、現実は手話通訳者の多くは手話通訳だけで生活が出来なかった。
24時間手話通訳する現実のなかで精神的にも肉体的にも疲労困憊の状況に追い込まれ倒れる手話通訳者は年々増加の一途をたどった。
それらの人々は、いつしか手話通訳者の中でもその存在すら知らないという悲劇が生じ続けた。
保障のない手話通訳者
および嘱託など身分の不充分な手話通訳者
7,手話通訳者の身分保障について
(1) 正規職員としての手話通訳者の立場をどのように考えるか(ろうあ者の権利を守ることの場合)自治体労働者としての立場、およびろつあ連動のかかわりとの関係。
(2) 行政からの保障のない手話通訳者および嘱託など身分の不充分な手話通訳者の保障について、当面、ろうあ協会と違動を強める中で行政に身分保障をせまるべきだ。
(3) 全国各地の手話通訳の配置状況と身分保障の程度について検討し合う必要もある。
手話通訳実務の専門性
(4) 手話通訳実務の専門性
・ろうあ者問題のケースワーク
・ろうあ者の生活と権利を守る役割
・ろうあ者の相談役
・ 情報の確保者
聴覚障害者問題を考えて行く
ろうあ者および健聴者を含めた
7,討議のまとめ
(1)通訳者会議の目的を再確認すること。
(2) 通訳者の身分保障をどうすすめるか。
(3)ろうあ者および健聴者を含めた聴覚障害者問題を考えて行くこと。
(4)通訳者会議の大会決議を実行する。
(5)通訳者者連絡会の組織化の確立。
(6) 全日ろう連として各地の手話通訳の育成を連動化してもらつこと。
(7)手話に対する基本的な考え方を統一する。
(8) 手話技術の間題について専門研究部門を強めて行きたい。