手話 と 手話通訳

手話通訳の取り組みと研究からの伝承と教訓を提起。苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを忘れることなく。みなさんの投稿をぜひお寄せください。みなさんのご意見と投稿で『手話と手話通訳』がつくられてきています。過去と現在を考え、未来をともに語り合いましょう。 Let's talk together.

手話通訳者が舞台に立つと劇の雰囲気をこわす視野に入らない場所では 第6回全国手話通訳者会議1973年

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手話を知らない人も

                  手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介

 

  これくらいで仕方がないだろう
        この方がいいのになあ

 

  通訳問題分科会問題提起②    一浜松通訳グループー

 

 通訳者自身が通訳とは何か、ということをはっきり認識していないと、相手にも認識させることができない。

 

b. 又、それとは少しちがうが、通訳者の判断をろう者におしっけている場合がある。

 

 交渉の場面とか、内容がむづかしくてろう者の人達が即断できないような時に、

 

 この問題はこれくらいで仕方がないだろうとか、

 

 この方がいいのになあ、

 

というように。

 

 それは通訳者の善意には違いないが、 ろう者抜きになってしまう危険性がある。

 

映画や演劇、歌舞劇等をみたいと

   要望と手話通訳の教訓

 

3. 表面には出ないが大切な通訳活動

 

a.最近、特に若いろう者の人達の間に、映画や、演劇、歌舞劇等をみたいという要望があり一般公演の際に団体鑑賞する機会が増えてきた。

 

 ごく最近の歌舞団公演に例をとると、一ばんの問題は公演の時の通訳だった。

 

 ろう者の人達の希望する最前部中央の指定席で観る場合には、 通訳者が立てば舞台と同じ視野に入り劇の雰囲気をこわす、 一般観客の視野に入らない場所では舞台の動きや表情を目の前でみることはできない。

 

  劇団の人、 一般の観る会の人達とも話し合い、 みんなでこの公演を成功させるという立場から、 公演内容も考え合わせて、ろう者の人達は前者を選ぶことになった。