2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧
連結した手話の流れの中で表現される 手話表現の、一例をあげれば、野を越え、山を越え、川を渡って家にたどり着いた。 などの表現は、その速度や動き等々によって 野を越える時。 山を越える時。 川を渡る時。 家にたどり着いた感情・情景などが上記の組み…
ろうあ生徒同士の手話による対面会話は維持され、伝承されて 盲唖学校で手話法から口話法になっても、ろうあ生徒との激しい対立と葛藤が繰り返されたものの時間とともにろうあ生徒同士の手話による対面会話は維持され、伝承されていき、手話による会話は何ら…
1960年代後半から1970年代にかけて京都で研究された手話通訳の手練(スキル)の特徴は、 それぞれの地域の暮らしに根ざしていた手話を学び 理解する ① どこまでもろうあ者が表現している手話や使われている手話で表現する。 そのため日常的にさまざ…
ろうあ者の協力を得て、それぞれの会話やコミュニケーションが成立するように絶えず研究・研修された。 ここには、1960年代後半から1970年代以降全国の手話通訳者の一部でよく言われた「逆通訳=ろうあ者の手話で語ることを通訳すること」や「聞き取…
浪曲 掛詞 手話通訳 事例 1-4 京都府知事選挙の立会演説会において、さらに難しい手話通訳が別の会場で求められたことがあった。 立会演説会では、選挙が激烈化すると弁士に対する激しいヤジが飛び交う。 このヤジに対して、現職の京都府知事蜷川虎三氏は…
1960年代後半から1970年代にかけて 京都で研究された手話通訳の手練(スキル) 京都での手話通訳研究は、後に述べる手話サークルみみずく会手話通訳団の会議や1969(昭和44)年から実現された京都市認定手話通訳者などによる手話研修会(197…
自分の経験則に基づくだけの研究調査しない傾向の克服 誤解を恐れず敢えて言うなら手話や手話通訳を学び、研究する人々はこれらの手話の研究・検討をすることなく、立証や証明などのことも考えることなく自分の経験則に基づいてさまざまな場面で手話通訳につ…
繰り返し、くり返し、くり返し 京都のろうあ者の戦争体験を記録していたときもそうであった。 Mさんの戦争体験を聞きたいと言って出会ったとき、Mさんは、大阪空襲後の自分が見た絵を準備し、それを見せながら情景を手話で説明した。 そして、彼は市電の線路…
④映像としての手話表現 さらにそれに、手話の基本として、「動作性」が加わる。 そこに、もう一つの手話表現を加えていくことによって「情感」と「ろうあ者が見たのと同じ風景・情景・世界の中」に手話を見る者を招き入れてくれる。 このことに気がついたの…
手話と手話通訳の 特徴を捉えた研究の深化 ①手話の写実性 手話は、「もの」の形の特徴を両手で全身で全体的に表現する、象徴的な部分を手で表現することで、全体を暗示する、などのことがある。 まず、京都から比叡山を眺めてみると、比叡山の山なみの特徴を…
「決っしてめざわりにならないことこれが大事だ」 「通訳者は空気のような存在」 「黒子である」から手話通訳者の服装や色具合、舞台で手話通訳をするときの位置などなど「目立たないことが手話通訳者」であるかのように描き出される傾向が濃厚になっていく…
いわゆる外国語通訳と手話通訳の違い 外国語通訳と手話通訳を混同することの根本的誤りの克服 手話は、健聴者の音声言語を取入れながら、「聞こえない」「話せない」という制約された条件の中で、「話そう」「聞こう」というねがいを実現するために、聴覚障…
「負の条件」から「正の条件」へと転嫁する 手話通訳者の職業病が解明され、手話通訳者の人間的構造や人間的特質が手話通訳の労働上考慮されていないことが明らかにされた。 このことは、手話通訳とはなにか、手話通訳者の労働とはなにかを明らかにしなけれ…
手話や手話表現にこだわるが 伝わるという最も 大切なことが欠落していないか 現代ー厚生労働省管轄の下?新しい手話とされ新しい手話こそが正しいとして判断される傾向が強力に推し進められている。 そして、手話が形式的枠組みの中に押し込められ、多様で…