
communion of mind with mind
2000年~2001年元手話通訳問題研究編集長へのinterview一部公開 個人名はイニシャル表記、写真は著作者の豆塚猛さんの了解などなどいただいています。また、手話通訳問題研究誌から一部引用させていただいています。
会社側からの表通訳 ろうあ者側からの手話通訳
元手話通訳問題研究編集長
1960年代後半から1970年代にかけて手話通訳の依頼はろうあ者の側からか会社側からかの二つに大きく分けることが出来ます。
多くの場合は、
1,会社側からの表通訳依頼は会社にとって都合のいいことをろうあ者に伝える。
2,ろうあ者側からの手話通訳は、自分の、自分たちが置かれている状況を改善または言いたいことが言えていない状況をなんとか変えたい。
こういうように大きく二つに別れてていました。
労働災害を受け 指をプレス機で切断していたろうあ者
ある時、会社から手話通訳の依頼がありました。
労働災害をうけたろうあ者の労働災害補償についての会社側からろうあ者に対する伝え方で困ったため手話通訳を依頼してきたわけです。
そのろうあ者は幾度も労働災害を受け、指をプレス機で切断していました。
会社側としてはあまりにも頻度が多いので少し疑問を感じたようで手話通訳を依頼してきたのす。
会社側の言い分をろうあ者に伝え、ろうあ者からの回答・返事などのやり取りが続いて手話通訳が終わった後のことです。
そのろうあ者は会社ががいないところで、次のように私に言いました。
プレス機でわざと指を裁断するようにした
「一度プレス機で指を切断したことがある。その時に休みがもらえて見舞金ももらった・働かなくてもお金が入ってくる。
そういうことを知ったので、自分はプレス機でわざと指を裁断するようにした。
すると働かなくてもお金が入ってくる、少しずつわざと指を切断してきた。」
と言うのです。
私は、その時プレス機などによるる指の破損、切断などの労災補償金が、小指・薬指・中指・人差し指・親指によって補償金額が違うということを知りました。
左手の第一関節までほとんど指がなくなって
これからもわざと裁断する
彼はそのことを熟知していて左手の第一関節までほとんど指がなくなっていました。
そして右手の指の段階に入ったわけです。
このことで会社側から手話通訳依頼がきたわけです。が、彼はこれからも自分の指をわざと裁断する。
プレス機に触って指が裁断する方法も知ったので、金がなくなったらそういうことを繰り返して行く、というように話してきました。
もう左手は、第一関節しか残ってない。
右手の指も一部は第一関節しか残っていない状況の中での話でした。
左手第一関節しか残ってない
右手の指も一部は第一関節しかで手話が
Questioner
そういう状況で手話を「読み取る」、分かるのですか。
元手話通訳問題研究編集長
私にはその手話が分かりました。
なぜなら第一関節の微妙な動き。
360度の方向で指先を捉えることができたので。
指がどのように動いているかが解り、一体何を言っているのかということが手話で分かったのです。
第一関節の微妙な動きの中で
5本指がそのまま存在をしているかのように捉える
Questioner
第一関節だけの動きでその先の指を想像して読み取ることができるという事ですか。
元手話通訳問題研究編集長
信じない人が居るかもしれませんが。
第一関節のタテヨコナナメその他の微妙な動きの中で5本指がそのまま存在をしているかのように捉えることができるのです。
それよりも何よりもそういうふうにして指を切断して生きて行く生き方はどうなんだろうか、あなたにとっていいことなんだろうか、という疑問も投げかけてみました。
働くなくても金が入ってくる博打ができる
しかし一度、まとまった補償金を受け取り、仕事をしないでも月々の金で生活できることを知り、経験しったそのろうあ者には、働くなくても金が入ってくる。
それで博打に金を投じることができるとなり、
指なんかなくなってもいいんだ指がなくなると、今度は手首にとまで、
と言い切るので驚きました。
これはその人だけの問題だろうかと‥‥‥その後深くを考えていました。
プレス機で切断いうのは労働災害の中でも多く、指の部位によってその補償金額が違うということも疑問に思いました。