手話を知らない人も
手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介
45年前の第7回全国手話通訳者会議では、現在の手話や手話通訳をめぐる様々な問題とその解決や考えが話し合われている。
この話し合いは大変重要である。いろいろな状況の違いを踏まえながらもどうすればいいのか、どう考えればいいのか、ということの中にヒントを見つけ自分たちやみんなと協力し合って手話通訳の方向を確かめている。
ろうあ者の政治への参加は文字通り主権者と成り行く姿であったが、そこには今日では信じられないような批判が浴びせられた、批判というより非難と言ったほうが正確かもしれない。
しかし、その非難は、ろうあ者が主権者としての諸権利を認めない点でろうあ者と人々との平等を否定していたとも言える。
以下論議されるろうあ者の自動車免許取得問題も今日では当然のこととなっていて問題にもされないが、決してそうではなかった。
それをどのようにクリアしてきたのかをすることによって、今なお残る不平等を解決する方向が見えてくる。
会社側が違まわしに解雇したいと
通訳者から言つて欲しいと
第7回全国手話通訳者会議
第1分科会 手話通訳の実践について
(3) ろうあ者の職業問題についての通訳
運免をもっているろうあ者が大きな会社にアルパイトとして入つている。
正規職員になる前に, 新間がろうあ者の職業問題について大きく載せたので会社側が逆に不安に思い違まわしに解雇したい旨を通訳者から言つて欲しいと言われた。
内容はその会社のシステムでは30才になると皆セールスになるがろうあ者にはできない。
一生運転だけで満足できるかどうか?
満足したとしても将来人間関係で気まずくなるのではないか。
それなら今やめた方が本人の為ではないかという事です。
手話通訳者が
ろうあ者を説得するのではない
と言ったが理解しない会社
通訳はあくまでもコミュニケーション保障の間題だから話し合いの通訳はするがろうあ者に対する説得はできないと答えたが, 通訳の問題を判つてもらえない。
会社側からの手話通訳要求は
一方的な説得の話になりがち
☆ 通訳要求というのは基本的にはろうあ者からの要求である訳だが, 今は会社側, 家族からの要求が多い。
会社側からの要求がある場合は会社の一方的な説得の話になりろうあ者にとつてはきびしい説教になり、通訳者としても苦しい立場になる。
どうしたら良いか。