手話を知らない人も
手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介
いろいろなものを指びさして
「同じ」の手話が
「そうそう その通り」「そうだ」となると
未就学のろうあ者から、いろいろなものを指びさして、身振り手振りで表現してくる。
手話表現と同じものが次第に多くなってくると手話で「同じ」とするとみんな大喜び。
「そうそう、その通り」、「そうだ」、と。
この時点で、「同じ」の手話は「そうそう、その通り」、「そうだ」、と言う意味を持ってくるのである。
こうなると、「手話表現」=「ことば」は、無限に広がる。
故田中昌人先生はそのことへのアプローチと意味を教えてくれたのだ。先生と学ぶことは何か、教育とは何かを、数知れないほど話し合った。あの時のコーヒーの温もり。
後に先生は、学習権宣言 (The Right to Learn)のことを繰り返し、話してくれた。