手話を知らない人も
手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介
「ろうあ者の基本的な権利」
としての「手話」の再認識
第6回全国手話通訳者会議基調報告 聴覚障書者をめぐる情勢の特徴!!(その3)
「ろうあ者の基本的な権利」としての「手話」の再認識、ろうあ者を差別から解放する民主的、科学的ろう教育の追求、地方自治体における住民としてのろうあ者の諸権利の実現、ろうあ者施策の専門的拠点としてのろうあセンターの設置要求、運転免許取得にかかる裁判斗争、ろうあ者の職場における不当解雇徹回斗争、などが全日本ろうあ連盟の組織の民主化の課題と手を結び大きく発展しました。
その成果は民主的な地方自治体をはじめとする専任手話通者の採用、ろうあセンターの建設運営、など具体的な実現をみています。
またろうあ者の最も基本的な要求であり、私たちの連動の課題でもある手話通訳の公的保障についてほとんどすべての都道府県で程度の差こそあれ、一定の前進がみられています。
ろうあ者も一人の住民として健聴者と連帯して
このことはろうあ者の運動が大きく発展し、とりわけすべての地域住民の権利を守る地方自治体においてはろうあ者も一人の住民として、健聴者と連帯して、住民自治を確立させる課題があり、それを具体的に実現する手段として、コミュニケーシーション保障を制度化する要求はろうあ者の側からの基本的か実な要求であるとともに、健聴者の側にとってもすべての地域住民を結集するための基本的課題である訳です。
地域住民の生活と権利を守る要求
とその根源で統一し連帯
つまり、ろうあ者運動がこの10年間の歩みの中でこれまで閉ざされていた健聴者とのふれ合いの窓口が手話通訳の要求を中心に大きく開かれ、そこからこれまでろうあ者の上に大きくかぶさっていた差別や忍耐の歴史とその実態が明らかにされ、一般地域住民の生活と権利を守る要求とその根源で統一し、連帯してきたことを見逃すことはできません。