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手話と手話通訳

京都の手話通訳者の取り組みと研究の中からの伝承と教訓をみなさまに提起します。戦前戦後の苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを決して忘れることはなく。

日本手話 日本語音声対応手話 などは存在しない

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    最近の手話通訳事情からの再検証を考える

 

      社会常識もないから

 

事例 7-8

 

 障害者職業相談室の斡旋で若いろうあ女性が就職したが、一ヶ月後、会社から障害者職業相談室に連絡が入り

「社会常識もないから」

と言うことで退職を宣告された。

 

 若いろうあ者が手話通訳を介して会社の上司の言っている「社会常識」のことを聞くと、

 

「ドアを閉める時に大きな音を立てる。」

「あいさつする時、きちんと声を出さない。」

 

と言った内容だった。

 

   自分では声を出しているつもりでも

                自分の声を聞くことが出来ない

 

 そこで、若いろうあ女性は、

 

「自分では声を出しているつもりでも、自分の声を聞くことが出来ないので……」

 

とかを説明しても理解してもらえそうにないので、聴覚障害者に理解のない職場に無理している必要はないと思い自ら辞表を書いて会社に提出した。

 

    手話通訳の立場だからアドバイスする立場にない

 

 でも、その前に手話通訳者にアドバイスを求めたが

 

「私は手話通訳の立場だから、アドバイスする立場にない」

 

と言われたとのこと。

 

   ほんとうに手話通訳の内容を考えているのだろうか

 

 事例を述べてきたが、これらに共通するものは、手話通訳の場面とその前後で手話通訳が非常に限定されたものか、主観的に理解された限定の範囲で行われていることである。

 

 それは、「手話通訳者は、『手話通訳以外』」の援助作業をしてはいけない」とする傾向である。
 
 これは、ほんとうに手話通訳の内容を考えているのだろうか。

 

 また手話通訳の実際に基づいた上で考えられ、整理された考えなのだろうか。はなはだ疑問である。

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