手話を知らない人も
手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介
第6回全国手話通訳者会議基調報告 聴覚障書者をめぐる情勢の特徴!!(その9)
メニュ一化方式による
障害者種別間の不団結を助長
国のろうあ者施策も、ろうあ者と私たちの運動の前進で、手話通訳の保障について一定評価した形で、昭和48年度から補助金を決定しました。
しかし、これはメニュ一化と呼ばれるものであり障害者全体の福祉事業を一本化し、 メニュ一化の中で各地方自治体の状況に応じて、 実施事業を選択さそうとするものです。
障害者同志の真の団結が根本的に固まっていない今日の状況の中では障害者種別間での不団結を助長させることは明白です。
こうした障害者の統一を分断させる施策のあり方を徹底的に追求し、 それぞれの障害種別の独自要求を実現させる方向を強調すると同時に私たちひとりひとりがろうあ者の施策のみならずろうあ者の権利を守る正しい観点から障害者全体の問題をも正しくとらえ学習すべき時にさしかかってきています。
「ろうあ者の権利を守る手話通訳」
という目的で統一し 手をとり合つて
6年目を迎えた今会議が組織の強化、共に文字どおり新しい発展のための「ふしづくり」の段階にさしかかっているのです。
このためには、さらに広汎な人達、ろうあ者、その父母、兄弟妹姉、関係労働者すべての働く人達が、対等、平等、相互援助の立場にたって「ろうあ者の権利を守る手話通訳」という目的で統一し、手をとり合つて運動の輪をもっと広げていくためにはどうしたら良いかを討議することが必要だと思います。
今会議の成功のためともにがんばりましょう。