手話 と 手話通訳

手話通訳の取り組みと研究からの伝承と教訓を提起。苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを忘れることなく。みなさんの投稿をぜひお寄せください。みなさんのご意見と投稿で『手話と手話通訳』がつくられてきています。過去と現在を考え、未来をともに語り合いましょう。 Let's talk together.

手話通訳の要求が拡大・発展して 新しい因難や矛盾に直面 第5回全国手話通訳者会議1972年

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手話を知らない人も

                  手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介

 

  第5回全国手話通訳者会議1972年。6月2日から3日。長野市で全国手話通訳者会議が開催されたが、この時期から、主催全国手話サークル連絡会・全国手話通訳者連絡会とされ、250名の参加者があった。

 

 質量共に手話通訳のあり方が変化し、考えられていくことになる。以下、報告書を基に論述したい。

 

各地の手話サークルの
全国組織結成の方向が出された

 

  第5回全国手話通訳者会議は、地元長野県ろうあ協会、長野県手話サークル連絡会議、 および関係諸団体の絶大な努力によって予定通り行なわれました。

 

 今回の会議の特徴としては

 

1. 参加者が增え、250人に達したこと。
2.  全日本ろ:)あ連盟より手話通訳に対する基本方針が出されたこと。
3,通訳活動に従事している人達、 各地の手話サークルの全国組織結成の方向が出されたこと。

 

 などが挙げられます。

 

新しい因難や矛盾が

 

 このことは、手話通訳に対するろうあ者の要求が全国的に盛り上がり、 厚生省の援助による手話講習会、また、各地ろうあ協会との提携による手話サークルの輪が全国的に広がってきたことを意味しています。

 

 この事は大へん喜ぱしい事です。

 

 しかし、このように、手話通訳の要求やそれに応える連動が拡大し、発展してくるにしたがって、また新しい因難や矛盾が出てまいてります。

 

 この壁をどうやってみんなの力でうち破つていくか、それが今後の課題です。

 

 この報告書は、 長野県手話サークル連絡会議の人達と、 全国手話通訳連絡会事務局の努力でまとめました。

 会議の内容を伝えるには大へん不充分ではありますが、 皆さんの活動の資料としていただけば幸いです。