手話 と 手話通訳

手話通訳の取り組みと研究からの伝承と教訓を提起。苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを忘れることなく。みなさんの投稿をぜひお寄せください。みなさんのご意見と投稿で『手話と手話通訳』がつくられてきています。過去と現在を考え、未来をともに語り合いましょう。 Let's talk together.

2014-01-01から1年間の記事一覧

地方自治体から国へ 手話通訳保障要求と運動の論理 福島県 の人々がはたした偉大な取り組み

手話通訳保障という概念 最初に断っておかなければならないのは、手話通訳保障という概念である。 これは、手話通訳派遣や手話通訳するという意味だけではなく、国や自治体が本来そこに住む人々のコミューン、共同体社会として手話通訳を保障するという意味…

頭の中の理解ではなく、行動する中での理解の広がりと 手話通訳

近所の人が自転車をよるパンクさせたり、家をのぞき込む 事例 2-2 子どもがいないので犬を飼って暮らしている高齢なろうあ夫婦。 近所の人が自転車をよるパンクさせたり、用もないのに家をのぞき込む。 家主ともうまくいかず、近所の人とはケンカばかり困…

ろうあ者と健聴者 を「差別」と決めつける分断を乗り越えて

「差別」の手話の表出と平等 ろう学校の授業拒否事件が差別問題ですまされる前後して、ろうあ者の「差別」にたいする手話は、「右手と左手を平行にして、平行の手を上下に分ける」ことで示された。 「平等」であるものが、「上と下」に分けられ、「不平等」…

常識を常識として 非常識をなくすろう教育を

非常識が常識化していたなれ合いの克服 「授業の始業時間をきっちり守って教室に来て欲しい」 という生徒の要求に対して、ろう学校の専門性云々する以前に学校として当然していなかった原因を反省して、改善すべきであったのである。 普通校では、常識、当た…

「首謀者」として生徒を扇動したいう先生を指導主事に抜擢させた 授業拒否事件 の波紋

ろう学校への爆発的ろう教育改善要求 ろう学校で起きた「授業拒否事件」は、ろう学校が学校として、教師が教師として、の役割を果たすべきであると要求したのであり、その点ではそれまで我慢を重ねてきたろうあ者のろう学校への爆発的ろう教育改善要求であり…

ろう学校 授業拒否事件 京都 封印された 真相 解明 隠され 消され 

「授業拒否事件」の教訓と 教育と福祉行政の区別と役割の明確化への萌芽 京都ろう学校における「授業拒否事件」は、今日では手話通訳者の関係者の間では、あまりにも有名な事件となり、手話や手話通訳分野でさまざまに解釈されているらしい。そこで、あまり…

ろう学校依存からの独立宣言

手話通訳保障の要求と根拠 ろうあ者は初期 どのような手話通訳保障の要求を出したのか 現代、ろうあ者は初期どのような手話通訳保障の要求を出したのか、を明らかにすることは、ろうあ者の手話通訳要求の基礎を知る上で大切なものになっている。 戦前はとも…

戦前・戦後の ろうあ者 が哀しみとともに苦しい持代の中でろうあ者が創りあげた 手話 を知ることは、ほぼ「絶望的」な状況にされている

後述する初期ろうあ者の権利を守る手話通訳者という言い方をした内容には、ろうあ者と手話通訳者が対等関係にあるという点で一定の弱点がある。が、しかし、上記に述べた考えが重要な柱として位置付けて考えられていたことは決して忘れてはならない。 だから…

みんなで創りあげた コミニケーション 上から押しつけられた コミニケーション 

手話の動きによって「心の中」の 微妙な動きや人間の内面のが表現される 恋愛 恋愛の表現は、今日言われている、ハートの上部部分を示したした。とされて表現されたものでない。 恋愛の手話は、ハートマークが広がる前から表現されていた。 戦前から表現され…

手話  手話の組合せで生きる 手話の羅列でない 動き・位置・方向・強弱などが基礎 細やかな感情が織り込まれる 前提を「見失う」なかれ

連結した手話の流れの中で表現される 手話表現の、一例をあげれば、野を越え、山を越え、川を渡って家にたどり着いた。 などの表現は、その速度や動き等々によって 野を越える時。 山を越える時。 川を渡る時。 家にたどり着いた感情・情景などが上記の組み…

干渉されることのない自由な手話が飛び交った時代を忘れないで

ろうあ生徒同士の手話による対面会話は維持され、伝承されて 盲唖学校で手話法から口話法になっても、ろうあ生徒との激しい対立と葛藤が繰り返されたものの時間とともにろうあ生徒同士の手話による対面会話は維持され、伝承されていき、手話による会話は何ら…

自分たちのコミュニケーションを自由につくられたのが手話

1960年代後半から1970年代にかけて京都で研究された手話通訳の手練(スキル)の特徴は、 それぞれの地域の暮らしに根ざしていた手話を学び 理解する ① どこまでもろうあ者が表現している手話や使われている手話で表現する。 そのため日常的にさまざ…

手話 の 「読み取り」 が出来ない=手話通訳出来ない 手話通訳の危機時代か

ろうあ者の協力を得て、それぞれの会話やコミュニケーションが成立するように絶えず研究・研修された。 ここには、1960年代後半から1970年代以降全国の手話通訳者の一部でよく言われた「逆通訳=ろうあ者の手話で語ることを通訳すること」や「聞き取…

ろうあ者と健聴者とのコミュニケーションには、決まり切ったものはなく 絶えず変化する 臨機応変が手話通訳者の役割

浪曲 掛詞 手話通訳 事例 1-4 京都府知事選挙の立会演説会において、さらに難しい手話通訳が別の会場で求められたことがあった。 立会演説会では、選挙が激烈化すると弁士に対する激しいヤジが飛び交う。 このヤジに対して、現職の京都府知事蜷川虎三氏は…

現に使っている手話表現や手話の配列などを検証した上で手話通訳の手練(スキル)を確立

1960年代後半から1970年代にかけて 京都で研究された手話通訳の手練(スキル) 京都での手話通訳研究は、後に述べる手話サークルみみずく会手話通訳団の会議や1969(昭和44)年から実現された京都市認定手話通訳者などによる手話研修会(197…

手話研究や手話通訳研究は今だ立ち遅れている  最高レベルの手話表現を

自分の経験則に基づくだけの研究調査しない傾向の克服 誤解を恐れず敢えて言うなら手話や手話通訳を学び、研究する人々はこれらの手話の研究・検討をすることなく、立証や証明などのことも考えることなく自分の経験則に基づいてさまざまな場面で手話通訳につ…

手話通訳資格あっても高度な手話 相手の脳裏に映像を残しながら「新たな人」・「物」など通訳出来ないのか

繰り返し、くり返し、くり返し 京都のろうあ者の戦争体験を記録していたときもそうであった。 Mさんの戦争体験を聞きたいと言って出会ったとき、Mさんは、大阪空襲後の自分が見た絵を準備し、それを見せながら情景を手話で説明した。 そして、彼は市電の線路…

ろうあ者が見たのと「同じ風景・情景・世界の中」に手話を見る者を招き入れてくれる

④映像としての手話表現 さらにそれに、手話の基本として、「動作性」が加わる。 そこに、もう一つの手話表現を加えていくことによって「情感」と「ろうあ者が見たのと同じ風景・情景・世界の中」に手話を見る者を招き入れてくれる。 このことに気がついたの…

標準性の名の下に生活の中から生まれてきた手話を否定「破壊」・地域に住むろうあ者を「否定」する危険

手話と手話通訳の 特徴を捉えた研究の深化 ①手話の写実性 手話は、「もの」の形の特徴を両手で全身で全体的に表現する、象徴的な部分を手で表現することで、全体を暗示する、などのことがある。 まず、京都から比叡山を眺めてみると、比叡山の山なみの特徴を…

双方が必ず「手話通訳者を見る」ことによって成立するのが手話通訳の特徴

「決っしてめざわりにならないことこれが大事だ」 「通訳者は空気のような存在」 「黒子である」から手話通訳者の服装や色具合、舞台で手話通訳をするときの位置などなど「目立たないことが手話通訳者」であるかのように描き出される傾向が濃厚になっていく…

外国語通訳と手話通訳を混同することの根本的誤り

いわゆる外国語通訳と手話通訳の違い 外国語通訳と手話通訳を混同することの根本的誤りの克服 手話は、健聴者の音声言語を取入れながら、「聞こえない」「話せない」という制約された条件の中で、「話そう」「聞こう」というねがいを実現するために、聴覚障…

手話や手話通訳が正しいか 間違っているか だけで事が運ばれている

「負の条件」から「正の条件」へと転嫁する 手話通訳者の職業病が解明され、手話通訳者の人間的構造や人間的特質が手話通訳の労働上考慮されていないことが明らかにされた。 このことは、手話通訳とはなにか、手話通訳者の労働とはなにかを明らかにしなけれ…

手話通訳 とは 手話通訳者 の 仕事 労働  とはナニか提起され続けているが

手話や手話表現にこだわるが 伝わるという最も 大切なことが欠落していないか 現代ー厚生労働省管轄の下?新しい手話とされ新しい手話こそが正しいとして判断される傾向が強力に推し進められている。 そして、手話が形式的枠組みの中に押し込められ、多様で…