手話 と 手話通訳

手話通訳の取り組みと研究からの伝承と教訓を提起。苦しい時代を生き抜いたろうあ者の人々から学んだことを忘れることなく。みなさんの投稿をぜひお寄せください。みなさんのご意見と投稿で『手話と手話通訳』がつくられてきています。過去と現在を考え、未来をともに語り合いましょう。 Let's talk together.

ろうあ協会 と 手話通訳者 が選挙管理委員会と交渉して聞く権利を守る 第4回全国手話通訳者会議1971年

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手話を知らない人も

     手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介

 

 立合演説会は、現在は存在しない選挙制度である。

 だが、この選挙制度は、各都道府県がどのように障害者の参政権をとらえていたのか、手話通訳を認めたのか、手話通訳の配置状況がその府県のろうあ者の参政権や手話通訳をどのように考えていたのか、を知る上での「リトマス試験紙」でもあった。

 

 障害者雇用を積極的に促進すべき国、各都道府県市町村の多くが「いつわりの雇用」を永くしていたしていた問題を知るにつけ、過去から現在に関わる流れをもう一度噛みしめる時期に来ているだろう。

 

 画面や動画で見るのではない、実際に選挙立候補者を見ながらその演説内容を知ることは、歴史的取り組みであったと言える。

 

聞く権利を守ることから

 

司  会
各サークルで話し合うことにして, 立合演説での通訳について他県の経験を報告してほしい。

 

 (東京)

 

 都知事選の時は, 40会場の内8会場に通訳をっけた。

 

  選管に交渉し選管より区に通達が出、自主的につけるのであれば認めるが費用はでないということであった。

 

 通訳者の立つ場所にっいては,区の選管と交渉(ろうあ者, 通訳者の代表が)し正式に同じ壇上で2カ所通訳した。

 

 聞く権利を守ることから問題を都の選管と交渉している。

 

  自治省は費用を認めないので民生局が費用を出している。

 

ろうあ者の権利保障
 伝達保障の立場から費用が

 

谷(京都)

 

 10会場に通訳をっけた。

 

  費用はろうあ者の権利保障, 伝達保障の立場から民生局からでている。

 

 行政面に3名の通訳者がいる。 (府, 市, 字治市の三カ所)公的なろうあセンターがあり公的な通訳者が7名いる。

 

いちばん前に座席し 
  顔の表情が見えるところに

 

井口(東京)

 

 立合演説会にはいちばん前に座席し, 顔の表情が見えるところに通訳者をたたせるべ.きである。

 

  費用は出すといって出さなかったら抗議にいくべきである。

 

山田(長野)

 

 顔の表情が見えるのでどこで通訳しようともろうあ者自身は不便を感じない。

 

  県, 国が通訳の技術を正しく評価して

 

丸山(神奈川)

 

 個人的思想を表に出してはいけない。

 

 厳格に‥‥‥ 費用の面は自治省が出すのが正しいかどうか。

 

 県, 国が通訳の技術を正しく評価してほしい。

 

 手話通訳は高揚な技術であるとうったえるきである。

 

演壇の下で
少し高い台をして手話通訳

 

たまて(札幌)

 

 費用については選管の公費として出せないから選管に勤めている人のカンパでいただいた。

 

 3年前の選挙から通訳をしている。

 

 交渉は各種団体に話しかけておこなった。

 

 一般団体との結びつきがあってよかった。

 

田中(横浜)

 

 県知事, 市長選挙で演壇の下で少し高い台をして通訳した。

 

 費用は選管からでなく, 社会協議会から出た。選管から出るように交渉している。