手話を知らない人も
手話を学んでいる人もともに
{再編集投稿・1969年頃}京都における手話と手話通訳の遺産と研究・提議 佐瀬駿介
第7回 全国手話通訳会議基調報告
ろうあ運動の基本的な柱である「ろうあ者の生活と権利を守る」という事が, 東北という士地柄と封建性を根強く残している困難な状況の中で,地道に着実にすすんできています。
ろうあ夫婦の出産
育児をめぐる不当な人権侵害
一ろうあ夫婦の出産, 育児をめぐる不当な人権侵害, ろうあ青年の不当解雇をめぐる諸問題, ろうあ者の参政権等社会的諸権の問題が具体的な権利侵害に対する事実究明の段階で手話通訳とろうあ者の運動が結び合い, 取りくみがすすんできています。
首長との対話と要求実現
こうした運動の中で東北各県においても市長(自治体首長) との対話集会→手話通訳の公的保障を柱としたろうあ者福祉の要求も手話通訳者の養成と保障, ぺビーシグナルの給付, 保育所問題, ろうあ者日曜教室など, また, ろうあ者間題を一般市民に深め全国ろうあ者大会の成功を目指す1000人規模の市民集会を再度にわたって成功させています。
手話通訳 ろうあ者問題を
より広汎な健聴者、市民(国民)に広め
第7回を迎えた本会議が単に青森で開催されるという事務的な取り組みとしてではなく,手話通訳,ろうあ者問題をより広汎な健聴者、市民(国民)に広め,そのことと共に手話通訳の有する専門的課題を明らかにする運動として, ろうあ者の生活と権利を守る全自本ろうあ連盟の運動と連帯してとりくまれてきているのです。
ろうあ運動のとりくみについて
昭和45年度から開輪された手話奉仕貝養成事業と, これに続くろうあ者日曜教室, 手話通訳設置事業、ぺビーシグナルの日常生活用具としてのとり入れ等の施策は, 不充分さや弱点を有しながらも, 一定の成果を実現させてきています。
ろうあ者,聴覚障害者の「障害」の質的な問題が,全国のろうあ協会の行政に対する事業実施への積極的な取り組みの中で次々と明確になりつつあります。
ろうあ者福祉の専門領域を明らかにするための施策の拠点として,全日本ろうあ連盟では, ろうあセン夕一やろうあ会館の建設要求を提起していますが, 国や多くの地方自治体では身体障害者総合福祉会館の建設構想ということで, 独自要求実現の道が閉されつつあります。