Ⓒ豆塚猛
communion of mind with min
2000年~2001年元手話通訳問題研究編集長へのinterview一部公開 個人名はイニシャル表記、写真は著作者の豆塚猛さんの了解などなどいただいています。また、手話通訳問題研究誌から一部引用させていただいています。
読みだけで手話をされるかたがとても増えてきているが
質問
柳行李という漢字は、読んだことがありませんので、手話では「柳」+「氷 こうり」と表す人がいるかも知れませんが。
元手話通訳問題研究編集長
読みだけで手話をおいて、手話されるかたがとても増えてきていますが。
「伝統に生きる」に登場していただいた方は、柳を組み合わせるような手話をされませんでした。
強度を保つために麻糸などを織り込んでつくりあげる柳行李は、両手を使ってその動きを「一目瞭然」で表現されました。
一目瞭然の手話 とても大切
この一目瞭然の手話は、とても大切だと思っています。
両手で細やかに作業の様子を現す手話。
永久保存して欲しいとねがいつづけました。が、当時そういう動画撮影機器はとても高価で手に入りませんでした。
それだけの費用をかけるお金も全然なかったです。
動画撮影機器が手に入ったとしても、「撮影されるという緊張感」から自由で伸びやかな手話でなくなる可能性もありました。
でも、「柳行李」の手話は、脳裏に焼き付いているので、このようにする、と現すことが出来るのです。
写真の一コマにある手の動きを「イメージ」してどのような手話をされたのか「見抜いて」ほしいですね。
手話通訳は出来ないはず 相手のかたがたの
暮らしや地域の状況 仕事などなどを知らずして
質問
とても難しいことを言われますね。
元手話通訳問題研究編集長
そうでしょうか。
手話通訳する時は、相手のかたがたの暮らしや地域の状況。
仕事などなどを知らずして手話通訳は出来ないでしょ。
最近、手話の暮らしや地域の状況。仕事などなどの方言とか古い手話とか言われる人がいますが。
それは、暮らしや仕事から産まれてきた手話を重んじていないように思えます。
暮らしや仕事は一様でなかったから
手話も一様ではない
暮らしや仕事は、一様でなかったから、手話も一様ではない、と、この「伝統に生きる」写真から学んでいただきたいのです。
一枚の写真に多くのことが織り込まれていると‥‥‥